アスベスト(大気汚染防止法改正)その1

2020年5月29日、大気汚染防止法の一部を改正
する法律が参議院で可決され、2022年から
施行されます。
アスベスト含有建材への規制対象が拡大され、
都道府県への事前調査結果報告の義務や
罰則規定が設けられることになります。

解体工事と何が関係あるかというと、
古い木造建築にもアスベスト含有建材を使用している
場合があり、今回の改正でさらに規制が強化されそうです。

そもそもなぜ、アスベストが家の建材に使用されて
いたかというと安価で、耐火性、断熱性、防音性、
絶縁性など多様な機能を有していたため、
耐火、断熱、防音の目的で使用されてきました。

しかし、アスベストの繊維は、じん肺、悪性中皮腫の
原因になり、肺がんを起こす可能性あることが
時とともに知られてきました。
石綿による健康被害は、石綿を扱ってから
長い年月を経て出てきます。現在、症状がなくてもの
何十年後に症状が出てくる可能性があります。

こうした状況から、2006年9月1日よりアスベスト製品は、
製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止されました。
その2に続きます…